チープ・シックとは?
今朝の東京新聞・「本音のコラム」欄。
法政大学教授の竹田茂夫さんが、
「チープ・シックの裏側」と題して、
先月末にバングラデシュでおこった縫製工場倒壊について
書いておられます。
いまや巷には安くてファッショナブルな服が氾濫していますが、
その「裏側」には、劣悪な労働条件のなか、メチャクチャな低賃金で
働かざるを得ない人々がいるのです。
その人々の犠牲を前提にして、先進国の「チープ・シック」がある訳ですね。
さすがに今回の大災害で、欧州のアパレル各社や大手小売は
法的拘束力のある協約を結んで、厳格な工場視察を行うとのこと。
けれどアメリカのウォルマートやGAPなんかは協約署名を拒否しているし、
日本のユニクロも協約には煮え切らない態度をとっているらしい。
やれやれ。本当に虐げられた人々への想像力を喪失してしまって、
「チープ・シック」もなにもあったもんじゃない。
チャイナプラスワンとかで、中国よりもローコストで作ることばかり考えていると、
いまに大変なしっぺ返しがくることを想像して欲しいんです、会社も消費者も。
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